憧れてた犬連れ登山にトイプードルと一緒に出掛けてきました。鋸山は低い山ですがロープウェイがあり犬も乗れるのです。下から登ってロープウェイで下山するコースです。我が家のトイプードルは大きめで多分登れるだろうと思うのですが、登れなかった事をを考え大きめリュックを持参しました。人と犬の水分とおやつ、首輪には迷子札と鈴も付けて準備し、車力道コースから登り始めました。
始めは平らだったのですが段々と険しい道になりリードに繋いでいると首が引っ張られゲホゲホしてしまい、人がいない所で離してやりました。とても活発で先頭を行く主人の方へ行き今度は最後尾の私の所まで降りて来て大丈夫?とばかりに様子を見にきます。土留めの様な細い階段を先頭と最後尾を行ったり来たりと凄い運動量です。なんとなく牧羊犬に追い立てられる羊の群れの様な気分です。
『登れないの?ハーハーハー』と言わんばかりに舌を出し口角を上げこちらを見ています。
「お前は4つ足だけど人間は足2本、大変なのよ」
人間は日頃の不摂生が祟りフーフー言って登っています。
彼(犬)は、解き放たれ野生が覚醒した様で終始口角を上げて笑っています。前夜降った雨の水たまりもお構いなしにジャバジャバ入って行きます。子供が「ワイルドだね〜」と笑って「でも側に寄らないでね」と言い終わらないウチに近づいてきてスニーカーを踏んづけで走り去って行きました。
「やだ!泥だらけ〜」
途中の休憩も暑くて舌を出しながらも『ジャーキーもっともっと、お水も頂戴』とズボンの膝に前足をかけておねだりです。おかげで膝は泥だらけとんだとばっちりです。
チリンチリンと首輪に付けた鈴の音は逞しく、頼り甲斐がありその音を追って登って行きました。
山の上は日本寺で人が多くリードに繋ぎ主人が抱っこしてロープウェイで下山しました。駐車場で犬の足を洗い、ご飯を食べさせ帰路につきましたが車の中ではへそ天で爆睡です。
愛玩犬だと思ってたのにちゃんと登りきり、頼もしく群れを大事にする賢い犬なんだと思いました。昔から人と犬はこんな風に関わり合い、助け合って共存してきたのかなとへそ天爆睡犬を見て愛おしく思いました。