愛犬のお手入れはコミュニケーションの一種

◇愛犬のお手入れはコミュニケーションの一部

人に限らず愛犬が快適に暮らす上でもっとも大切なことは、健康を維持することです。犬の健康維持のためには、ブラッシングや爪切り、耳そうじなどのグルーミングが基本となりますが、これらは健康のためだけでなく、飼い主と愛犬のコミュニケーションとしても重要な役割を果たしてくれます。飼い主が愛犬の身体の隅々まで丁寧に触れてメンテナンスしていくと、見ているだけでは気付かない身体の異変に気付くことがあります。飼い主自身が自宅で手軽にできる愛犬のお手入れやケアには様々な方法があります。

◇軽い指圧やマッサージ

人間と同じように犬も指圧やマッサージを好む傾向があります。マッサージが苦手な人がいるように犬でも人に触られることがあまり好きではない場合もありますが、信頼している飼い主に優しく触れられれば嫌がる犬はあまりいないのではないでしょうか。最初は愛犬の身体を普段撫でているような感じで触り始め、いつもより長めに身体の隅々まで軽く揉んであげるようにします。特に愛犬自身の手足では触れられない箇所や喜んでいるような表情をしている箇所は重点的にほぐしてあげましょう。

◇ブラッシングで皮膚をケア

犬の毛並みをきれいに保つためのブラッシングですが、実は皮膚トラブルを抑制する効果もあります。特に毛が長い犬種は毛が絡みやすく、汚れやすいので、汚い状態のままにしておくと皮膚疾患などを引き起こしてしまう可能性があります。また、血行の促進にも効果のあるブラッシングは、愛犬の体調を整える重要なお手入れ方法でもあります。ブラッシングの際に気を付けなければならないのは、毛が引っかかった場合は無理にとかさず、絡まった箇所を優しくほぐしてあげることです。

◇耳、目、爪、歯などのケア

愛犬の耳に汚れを発見した場合は飼い主自身で掃除をしてあげましょう。犬種によっては耳の中が見えづらい場合もありますので、たれ耳や耳の毛が長い犬種は定期的に確認してあげることが大切です。最初はガーゼや綿棒などを使って、耳の外側からきれいにしていき、敏感な耳の中はなるべく触らないように、目立つ汚れだけを優しく取り除いてあげましょう。目ヤニなどで目が汚れている場合も、同じようにガーゼや綿棒などを使って目の周辺だけを優しくケアしてあげてください。また、巻き爪やむし歯などはそこから他の病気を併発してしまう可能性がありますので、嫌がらず痛がらない程度にケアしてあげる必要があります。もし難しいようであれば、トリマーや獣医師などに相談してみるものよいかもしれません。

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