愛犬と言ったドッグカフェで感じたこと

犬を飼ったことがある人ならわかっていただけると思うのですが、犬は家族の一員です。例えば自分の子供を色々な場所に連れて行ってあげたい、おいしいものを食べさせてあげたい、と思います。それと同じで犬にも色んな所へ連れて行ってあげ、ドッグフードだけでなくもっとおいしいものを食べさせてあげたくなるのです。しかしそれは飼い主にただの自己満足なのでしょうか。

私は中学生の時に飼い始めたシェットランドシープドッグのトラくんを近所の友達とドッグカフェに行きました。その頃開発された新しい住宅地にあり、私が行ったときには外のテラス席はいっぱいでした。私達も犬が解放感を感じられるようにテラス席を狙っていたのですが屋内の席に座りました。屋内も天井が高く、テーブルとテーブルの間が離れていて犬もゆっくりできるようになっていました。私たちはお洒落なカプチーノを頼みましたが、私達人間用のメニューのほかに犬用メニューがあったのです。

そこには犬も食べられるケーキなどがあったのです。少しお値段高めでしたが、経験にと思い頼んでみました。便秘で困っていた犬なのでさつまいもと豆乳でできたケーキにしてみました。その頃インスタなどはなかったのですが、まだ若かった私はガラケーについているカメラで写真を撮って喜んでいました。トラくんも何の疑いもなくムシャリと食べました。連れてきてよかった、と私たちは話していましたが、その後犬は少し退屈そうに周りをきょろきょろ見て他の犬と目が合えばびくびくしているのでした。

犬のためのカフェと言うよりは私が楽しかった経験でした。本当に人間の自己満足のカフェだな、と印象を受けました。しかし他のお客さんを見ていたら、犬はそのカフェにすでに何度も来たことがあるのか慣れている様子で、うろうろもせず賢く座っていて時には他のお客さんに愛想を振りまいているのです。

そしてたまに犬用ビスケットをもらい、そこそこ楽しんでいる様子でした。犬も社交性を身に着け、人間だけの世界ではなく、犬もいることが当たり前な空間になっているのです。犬のため、人間のためのカフェ、というより犬も人間も共有できるスペースであることに気が付きました。そう思うと自分の犬もそわそわして恥ずかしい、と思っていましたが、徐々にこのような空間になれていければと思いました。

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