私と愛犬のたくさんの思い出と一番の思い出

父母、兄そして私の4人家族のもとに新しい家族の一員としてやってきたシェットランドシープドッグのトラくんとの思い出は数えきれないほどあります。毎朝、病気になった時以外は欠かさず行ったお散歩、皮膚病になって自転車の前かごに入れて通った動物病院での思い出、祖父の家の近くのビーチで一緒に泳いだ思い出、本当に楽しい日々でした。それと同時に家族の一員としてないがしろにしてしまう時もありました。寒い朝の散歩がいやで5分で終わらしていたことや、猫を拾ってきてトラくんより可愛がっていた時もありました。

出かける際にさみしいのか吠えまくるのでトイレに閉じ込めてしまって半日ほど放置してしまったときもありました。それでも犬は忠実で、トラくんも例外なく常に従順でいつでも私たちの友達でした。学校で疲れて帰ってきても玄関で尻尾を振って待っていてくれます。父が仕事で遅くなって一人で夕食を食べていたら必ず横に座って寄り添う良いながら夕食のお供をしていました。後から我が家へきたでかい態度で居座る猫にもやられっぱなしでしたが、喧嘩することなく大人な対応で同居生活を送っていました。そう、トラ君はいつでも私たち家族に寄り添い側にいてくれていたのです。

私が高校2年生の時の話です。私は高校1年生の時から付き合っていた初めての彼氏に振られ落ち込んでいました。家族には彼氏がいたことも言っていなかったので、降られたことも言えずいつも通りにふるまっていました。でもトラ君は私が落ち込んでいるのを察したのか、私が一人で泣いている部屋のドアをカサカサとノックをするように前足でひっかきながら音を立てるのです。入れて、と言っているようで私はドアを開けました。トラくんは泣いている私の顔を見て子犬でもないくせに私の膝の上にのろうとするのです。

そんな甘えてくるのは子犬の頃以来で、しかもその頃、部活やバイトで中々トラ君と遊ぶ時間が前ほどとれなくなっていた時期でした。そんな風に甘えてきたかと思えば、部屋にあった小さなぬいぐるみを持ってきて、『遊んで』と言わんばかりに押し付けてくるのです。私が落ち込んでいることに気づいて、こうやって部屋に来てくれたことに感動しまた泣きそうになりました。そしてトラくんをギュッと抱きしめました。ふわふわでさらさらの毛並みが自慢のトラくんを抱きしめていると落ち着くことができました。
これがいつでも寄り添ってくれる我が家のトラくんんとの一番の思い出です。

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