我が家には保護ボランティアの団体から引き取ったミックス犬がいます。生まれたてで保護されたものの検診では特に問題も無く、ボランティアさんの元で元気に暮らし、ワクチン接種などもしっかりと受けていました。
我が家に迎えてからも元気で1年ほど過ごし、予防注射と健康診断も問題無く終えてしばらくした頃に急に体調を崩し始めました。始めはエサを食べないことがあり好き嫌いをしているのかと思って種類を変えたりしていましたが、そのうちに下痢や嘔吐が始まったのでかかりつけの動物病院に行くと、散歩の時に何か食べて中毒を起こしているのかもということで抗生物質などを投与しました。
一時安定したかに思えたのですが、体重が減ってきているようでした。夏バテかと思っているうちにみるみる痩せてきたのでまた病院に行き入院で検査したものの、かかりつけの先生も判断がつかないということで設備の整った大きな動物病院を紹介されました。
その頃には愛犬は歩くのもままならないほど弱っていて、次の病院でも即入院と言われて数日間点滴と検査を受けました。
結果は糖尿病ということで、老犬でも肥満でもないので遺伝的に持った体質が出てきたのだろうということでした。
こんなに若いのになぜ?という思いもありつつ、自分たちの飼育が悪くて病気にしたわけではないということで罪悪感は抱かずに済みました。
入院でずいぶん回復して退院したのですが、それからは在宅でのケアが始まりました。
犬の糖尿病にはインスリン注射が必要で、毎食家族が打ってやらなければなりません。始めは恐々で私も犬も緊張して大変でしたが徐々に慣れてきました。子どももなんとか注射を打てるようになりました。
まだインスリンの適量を探るために月に2回程度通院して検査を受けています。おそらく一生続けなければいけないので金銭面でもそこそこかかってしまいますが、子どもがある程度大きくなっていて良かったねと言って家族で愛犬を見守っていこうという温かな雰囲気です。
注射と服薬は必要ですが、散歩など元気いっぱいでかわいい我が家の愛犬とこれからも楽しく暮らしていきたいと思います。