我が家では、以前ラブラドール・レトリバーを二頭、室内で飼っていました。一頭はブラックで、一頭はイエローでした。ブラックの方は陽気で人なつっこく、散歩が大好きな活発な子で、イエローの方は足の具合が良くなかったため、おとなしくしていることが多い子でした。ブラックの方は活発だったので、食事の準備をしている時によく食材をもらおうとしてキッチンに入り込もうとしていました。
そのため、キッチンの入口に手で伸ばすことができきる仕切りのようなものを立てて、入らないようにしていたのですが、どうやって覚えたのか、仕切りの格子状になっている部分に鼻先を突っ込んで、仕切りを縮めて開けることを覚えてしまいました。キッチンに入ってきても、食べ物を取ったりすることはないのですが、カウンターギリギリの所まで頭を伸ばして、一生懸命食材の匂いをふんふんと嗅いでいるのがとても可愛かったです。
また、私が床に座ってイチゴを食べたりしている時もそばにやってきて、口のすぐそばでふんふんと匂いを嗅ぎます。しつけしているので、横取りして食べるようなことはしないのですが、とにかく口のすぐ横に鼻があるので、食べづらくて仕方がありません。その状態で、あげてしまうのはしつけに良くないので無視しているのですが、ずっと無視し続けていると、自分が見えてないからイチゴを貰えていないと思うのか、私の隣からすっと離れ、目の前に移動してきます。
そこでおとなしく座ってじーっとこちらを見続けて、イチゴが貰えるまで待っています。よだれを垂らしながらじーっと待たれているのがなんだか申し訳ないように感じてしまうので、自分たちが食べ終わったら二頭の犬にもイチゴをお裾分けしてあげました。ちょっと食いしん坊だけど、どうやったら食べ物が貰えるのか、一生懸命考えて自分なりにこうどうしているんだなぁということが感じられるので、賢い子だなと思いますし、いじらしくて可愛いなぁと感じました。イエローの方は、おとなしい子だったので、ブラックの子がこうやっている間もじっとしていて、ちゃっかり分け前をもらったりしていました。